薬草の会

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薬草の会

                    〜 美月 玖水 〜

 

 

 

きょうは月に一度の薬草会。 


天気が良ければ薬草採取に行くはずだったが、あいにく雨が降り出したので教室にての学習。


生徒のNさんが、咳が出てる人のためにと、たまたま会場前の公園に自生していたトキリマメという薬草を採ってきた。 


湯のみに葉っぱを3枚入れて熱湯を注いでしばらく待ち、それを咳が出ている人が飲んだ。 


すると飲んだ人は喉が楽になり、咳が出なくなったようだった。 
どうも喉が自然に緩く開いてくるらしい。 


こんな目の前での実践の様子が、とても勉強になる。 


このトキリマメやタンキリマメという薬草はどちらも薬効は殆ど同じで、痰を切り咳を緩和する働きがあるそうだ。 


トキリマメは主に山、タンキリマメは主に海沿いにあるという。 
どちらもよく似ているが、托葉がある方がタンキリマメとのこと。 


すぐ前の公園にあったくらいだから、意外に身近にあって気づいてないだけなのかもしれない。一年中常緑で生育しているそうだ。 


本当は身近な野草が、宝の山なのかもしれないと思った。 
知らなかったら雑草だからと引き抜いて捨てているに違いない。 
知ると知らないでは大違い。 


ここに来ている人達は殆ど病院の薬を飲まないと言う。 
薬を飲むとかえって具合が悪くなるとのことだった。 


また薬草会の平田先生は、北海道の癌病棟の先生からいつも相談を受けて薬草のことを詳しく教えているそうだが、その病院の先生までもが病院の薬を全く飲まなくなり、最近地元で薬草の会を立ち上げてしまったそうだ。 


薬草の力を知り始めると、自分達で改善出来ることに気づいてくる。 
薬草のことは、もっともっと深く学んでいきたいと改めて思った。 


それから本日は、素問(そもん)の陰陽五行説というものを学んだ。 


身体を壊した時の食による改善法、食が身体に及ぼす事細かな影響まで、この素問(そもん)の陰陽五行説を元に深い話があった。 


病気の種類によって体臭まで変わってくるというのも耳新しい情報だった。 


例えば肝臓を悪くすると体臭は脂(あぶら)臭くなって筋力が衰え、歩みにも影響が出てくる。 
肝臓の悪い人は酸っぱい梅や柑橘系のものなどを摂ると良いなど、とても為になる学習だった。 


 

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